子どもの歯磨きは“イヤイヤ”から始まるもの。楽しく続ける秘訣
歯磨きの時間になると泣いてしまい、なかなか口を開けてくれない…。
そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「仕上げ磨きをしようとすると嫌がる」「毎晩のように歯磨きバトルになる」というご相談は、私たち歯科医のもとにもよく寄せられます。
実は、子どもが歯磨きを嫌がるのは自然なこと。
歯ブラシに慣れていなかったり、じっとしているのが苦手だったりするのは当然の反応です。
大切なのは無理にやらせるのではなく、楽しく習慣にできる工夫を取り入れることです。
例えば、歌に合わせてリズムよく磨いたり、ぬいぐるみを使って歯磨きごっこをしたりすると、遊びの一部として受け入れやすくなります。
終わった後に「ピカピカになったね！」と声をかけて褒めてあげるのも効果的です。
また、キャラクターやカラフルな歯ブラシを選ぶと、「自分でやりたい」という気持ちを引き出すきっかけにもなります。
いきなり完璧を目指さず、段階を踏んで慣らしていくことも大切です。
まずは口に入れるだけ、次にカミカミして感触を覚える、そこから少しずつ磨く時間をのばしていきましょう。
親子で鏡の前に並んで一緒に磨くと、子どもは安心して真似をしやすくなります。
どうしても嫌がってしまう日は、短時間でも構いません。
特に虫歯になりやすい前歯の裏側や奥歯のかみ合わせ部分を中心に磨ければ十分です。
「仕上げ磨きがちゃんとできているか心配」「毎日続けるのが難しい」と感じるときは、
歯科医院にご相談ください。
お子さんに合った磨き方を一緒に考えていきます。
子どもの歯磨きは「根気よく・楽しく・少しずつ」が合言葉です。
毎日の小さな積み重ねが将来の健康な歯を守ります。
無理せず工夫をしながら、親子で楽しい歯磨き習慣を育てていきましょう。
