痛くなる前に、歯を守る習慣を
「歯医者は痛くなってから行くところ」と思っていませんか?
多くの方がそう感じているのですが、実はそのタイミングでは少し遅いかもしれません。
歯の痛みが出たときには、すでに虫歯や歯周病が進行してしまっていることが多いのです。
たとえば虫歯の場合、初期の段階では痛みを感じないことがほとんどです。
気づかないうちに歯の中で進行し、痛みが出たときには神経まで達していることもあります。
治療も大掛かりになり、歯を削る量も増えてしまうため、結果的にご自身の歯を長く保つのが難しくなってしまいます。
歯周病も同じです。
初期は自覚症状が少なく、「歯ぐきがちょっと腫れてるかも?」と感じた頃には、すでに歯を支える骨が少しずつ溶け始めていることもあります。
進行すると歯がぐらついたり、最悪の場合は抜歯が必要になることもあります。
こうしたトラブルを防ぐために大切なのが「予防歯科」です。
痛みが出る前に定期的に検診を受け、歯のクリーニングやチェックをしておくことで、早い段階で小さな変化に気づけます。
歯石を取り除くことで歯ぐきの炎症を防げますし、フッ素塗布を行うことで虫歯になりにくい歯を育てることもできます。
「忙しくてなかなか行けない」という方も多いですが、定期検診は3〜6か月に1回程度で十分です。
たった数十分のチェックで、将来の大きな治療を防げると思うと、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。
歯の健康は、痛みがないときこそ守るチャンスです。
お口の状態を定期的に確認することで、歳を重ねても自分の歯で食事を楽しむことができます。
痛みが出てからではなく、「今こそ予防のタイミング」だと思って、一度検診を受けてみてはいかがでしょうか。

















